失敗したくない屋根塗装!起こりやすいトラブル事例と回避術の紹介

2019年8月1日
リフォーム市場 屋根リフォーム情報
失敗したくない屋根塗装!起こりやすいトラブル事例と回避術の紹介

屋根塗装に限らず住宅に関わる工事はトラブルが起こることもあります。大きなお金が動くので尚更そういったことになりやすいのですが、屋根塗装も例外なくトラブルが発生することがあります。できれば屋根の塗装でトラブルなく円満に成功させたいというのは依頼する本人はもちろん屋根塗装を手掛ける業者も同じ思いです。今回そういったトラブルを未然に防ぐためにはどうしたらいいかについて、どんな屋根塗装にまつわるトラブルがあり、どのようにトラブルを回避すればいいのかについてお話しします。

屋根塗装のトラブルを防ぐ為に前もってどんなトラブルがあるか知っておこう

屋根塗装は基本的に多くはトラブルなく成功裏に終わります。しかし、まれに思わぬところで屋根の塗装によってトラブルに見舞われることがあるのです。基本的にそういったトラブルを避けるには基本的なトラブルになりがちな事例を知ることと、第三者の意見を聞くことが大切です。

住宅リフォーム紛争処理支援センターに寄せられた相談件数は年々増加しており、それに比例するように屋根塗装のトラブルも少なからず増加の傾向を示しています。これらは依頼する側と施工する屋根塗装業者との間の知識量の差によってお互いが理解し合えずにトラブルへ発展していくというケースが多いと言われています。そういったものを解決する策として、トラブルがどんな場面で起きやすいのかということを知ることと、相見積もりを行い、それぞれの業者から意見を聞き信頼できる業者を選ぶというのが重要です。相見積もりは今からでもできますが、どんなトラブルが起きやすいかはこれから屋根塗装の事例を説明しながら紹介します。

屋根の雨漏り!これって塗装が原因のトラブル?

屋根塗装の代表的なトラブルとして、屋根塗装を行った後雨漏りが起こるようになったというものがあります。これは、屋根の縁切りを塗装工事で行わなかったことが原因です。つまり屋根塗装が原因のトラブルです。

縁切りとは屋根材と屋根材の間を塗料が入り込むのを防ぐ処置のことです。基本的にどんな屋根塗装業者でも行うのですが、悪質な業者がまれに人件費の削減や利益の確保から縁切りの工程を行わない場合があるのです。この縁切りを行わないと塗料が詰まってしまっているために雨水が屋根材の間から排水出来なくなりその結果貯まった水が天井へ滴り落ちて雨漏りのトラブルが発生するのです。とても基本的な工程なので、まず行われないことはありませんが屋根塗装後にもし雨漏りがするようなトラブルが起きたら、それは塗装の縁切りが不十分だったことが原因の場合が多いです。

塗装のせい?屋根の雨漏りトラブルの予防策

塗装のせい?屋根の雨漏りトラブルの予防策

屋根の塗装後に雨漏りのトラブルが発生したら塗装の可能性が高いと考えましょう。しかしそんな屋根の塗装のトラブルを予防する術はあるのでしょうか。実は業者に工事内容の説明を求めることや見積もりを見ることでトラブルを予防できるのです。

屋根塗装の業者に工事内容の説明を求める方法として、事前に工程の写真を撮ってもらうように頼むことです。優良な業者であればそういったことは当たり前のように行っているのですが、トラブルを起こすような悪質な屋根塗装業者の場合証拠を残さないために敢えて行わなかったり、面倒なので行わないケースもあります。写真を見て屋根材と屋根材の間にキチンと塗装の隙間ができていて縁切りが適切に行われているかキチンとチェックすることでトラブルを未然に回避できます。また見積書を見ることも重要です。縁切りは道具や人件費がかかるのでほぼ必ず別途項目を設けて見積書に記載することがほとんどです。なので、縁切りの項目があるのか必ず事前にチェックしましょう。このようにして予防策を立てることができます。

スレート屋根の塗装にご用心!トラブル事例の紹介

建売や1990年代から急速に注文住宅でも採用が増えたのがスレート屋根です。このスレート屋根は何の処置を行わないまま塗装を行うと塗料の目詰まりを起こして前の項目のような雨漏りトラブルの原因になりやすい特徴があります。そういった意味でスレート屋根の塗装はトラブルに注意が必要です。

多くの屋根塗装業者は基本的にスレート屋根だと見積もりの時点で分かったら、必ず縁切りを予算に入れます。しかし、トラブルの起きやすいパターンとしてスレート屋根の塗装実績がない場合はセメント瓦の要領で縁切りを行わない屋根塗装を行います。トラブル事例としてはスレート屋根の塗装を依頼したら、一社だけかなり安く手掛ける業者があり、依頼したら縁切りを行わずに屋根塗装を行い屋根の雨漏りのトラブルに見舞われたというものがあります。これは信じられないことですが業者が縁切りの方法を知らず、従来のコンクリート瓦の要領で塗装をしてしまったことがトラブルの原因だったそうです。縁切りの予算を入れずに見積もりを作ったので、当然他の屋根塗装業者よりも安くなり、依頼者もそういった事情を知らずに依頼してしまったため起こったトラブルでした。

実はコンクリート瓦屋根にも注意!塗装のトラブル事例

瓦屋根というと瓦の交換で塗装する必要はないと思われがちですが、コンクリートで作ったコンクリート瓦は塗装の必要があります。そのため屋根塗装を依頼するのですが、塗装後ひび割れや剥離(はくり)のトラブルが発生することがあります。

なぜ屋根塗装をしたばかりなのにすぐひび割れや剥離のトラブルが起こるのでしょうか。それは下塗りの塗料を屋根の塗装業者が誤ったことが原因のトラブルなのです。具体的にどんな事例があるのかというと、コンクリート瓦の色が褪せてきてしまったので屋根塗装の依頼をし、スムーズに屋根塗装が完了したのですが、しばらくしたら塗装を行った部分にひび割れが起こってきたというものです。これは塗装業者がコンクリート瓦の下塗り塗料ではなく、セメント瓦の下塗り塗料を選択してしまったことによるトラブルです。コンクリートとセメント一見似たような素材の瓦のため混同されがちなのですが、実はかなり異なった屋根材で更に厄介なことに一部の屋根塗装業者はその違いが分からないことによってトラブルが発生してしまいます。

予防策!スレート屋根やコンクリート瓦の塗装トラブル回避術

予防策!スレート屋根やコンクリート瓦の塗装トラブル回避術

このようなスレート屋根やコンクリート瓦の塗装トラブルを回避するにはどうすればいいのでしょうか。基本的に塗装前に自分の家の屋根が何なのかを知り、スレート屋根であれば塗装の縁切りの工程の有無、コンクリート瓦であれば塗装前の見積もりの段階で業者にセメント瓦でないかを念のために確認してもらうと言ったトラブル回避術があります。

具体的にトラブル回避についてお話ししていくとスレート屋根の場合は見積もりに縁切りの工賃が含まれているか、含まれていなければ縁切りはどのように行うのか、また縁切りの状態を写真で撮ってもらうことを求めることで回避できます。またコンクリート瓦の場合はセメント瓦ではないか確認し、それを複数の業者に依頼することで、一社だけ別のことを言っているなど混同している屋根の塗装業者を発見し、未然にトラブルを回避することもできます。

塗料にも用心!屋根塗装のトラブル事例・予防策

屋根塗装を依頼する時に知識がないとトラブルになりやすいものが使用する塗料です。例えば30年以上の耐久年数を持つオリジナル塗料ですと言って勧めてくる場合は要注意です。このような屋根の塗料に関する塗装トラブルについても触れてみます。

30年以上持つと言われている塗料を勧めてきたらまずトラブルになる可能性があると疑いましょう。なぜなら屋根塗装の塗料は現状一流品であっても20年程度が限界と言われており、30年というのは余程の大手の最上級塗料で金額も非常に高額な可能性があります。それなのに他の相見積もり業者に比べて安価な施工金額であればトラブルの予兆と思って避けた方が賢明です。そしてオリジナル塗料も疑った方が良いです。

屋根塗装の塗料は屋根の種類によって内容が変わるため、塗料のメーカーも非常に厳密な調合を行っている場合があります。そのためいくら塗装業者が屋根塗装のプロといっても塗料製造のプロではありませんから、そういったオリジナル塗料に関しては他のメーカーの塗料のラベルを変えただけのものか、あるいはコストを下げるため安価な塗料を混ぜて作った質の悪い塗料であることもあります。そういった塗料を使用すれば屋根塗装でトラブルが起こるのは目に見えています。このように異常に長い耐用年数の塗料やオリジナル塗料を勧めてくる業者は避けるのが予防策になります。

契約内容にもチェック!屋根塗装のトラブル回避術

屋根塗装を受ける前にトラブルを回避する手段として契約内容のチェックがあります。前の項目でお話ししたスレート屋根塗装の縁切り工賃の有無や明瞭すぎる契約内容がトラブルの種になります。

スレート屋根の塗装における縁切りは重要でしかも別途請求が必要なくらいコストがかかります。そのため多くの見積もりで縁切り工賃が記載されています。これの有無や契約前に施工するか否かの確認をするのがトラブル回避術になります。また明瞭すぎる契約内容もトラブルの元です。典型的なのが屋根塗装50万円のパック料金をうたう業者との契約です。家屋は十人十色でどれも異なりますし、屋根材も違います。なのに、同じ料金というのは必ずどこか無理なことを行う必要があるため塗装トラブルの原因になります。なので、回避策としてそういったパック料金の業者も避けた方がおすすめです。

まとめ

屋根塗装のトラブルは少ないのですが、縁切りやパック料金と言ったところで屋根塗装のトラブルが起きます。そんな屋根塗装トラブルの回避術ですが、スレートやコロニアルであれば塗装見積書に縁切りが行われている記載しているかをチェックすることです。そしてパック料金と言った屋根塗装のトラブルになりそうなプランを立てている屋根塗装業者を事前に候補から外すということも有効と言えます。また塗料もきちんとチェックを行いオリジナル塗料など品質が分からない塗料を使っていないか見積もり段階でチェックするのもトラブル回避には重要と言えます。

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