屋根の葺き替えはいつ頃検討する?時期の設定や見極め方は?

2019年8月2日
リフォーム市場 屋根リフォーム情報
屋根の葺き替えはいつ頃検討する?時期の設定や見極め方は?

どんな建材でも交換の時期は来ます。屋根の葺き替えも例外ではありません。しかし、具体的に屋根の葺き替え時期はいつなのでしょうか。またどういった目安で屋根の葺き替え時期を知ればいいのでしょうか。そういった屋根の葺き替え時期に関する疑問について今回、一つひとつお話ししていき、最適な屋根の葺き替え時期やその時期に依頼したい屋根の葺き替え業者はどんな業者が良いのかといった疑問に対しても解説していきます。これらを知れば、きっと適切な屋根の葺き替えが行える助けとなります。

屋根には葺き替えを検討する時期が来る

冒頭でもお話してきましたが、様々な建材同様、屋根にも交換時期、つまり葺き替えを行う時期が来ます。これは屋上がない、屋根を持っている住宅であれば必ずやってくるのです。

屋根は様々な天候の変化に対して常に家を守っています。夏の暑さによる高熱の時期や冬の降雪の時期、台風の激しい風雨や継続する梅雨の時期といった過酷な環境から何十年と耐えしのいでいるのです。そうなれば葺き替えが必須です。塗装や重ね葺きでは対応できず、屋根の葺き替えを検討する必要があるのです。そんな屋根の葺き替えですが、該当する住宅に使用されている屋根の材質によって葺き替えの時期は異なりますし、その時期を先延ばしにすることもできます。それらについてまず一つずつ整理をしてお話ししていきます。

屋根の葺き替え時期の目安~屋根材ごとの耐用年数~

屋根の葺き替え時期の目安として屋根の素材、屋根材ごとに耐用年数があり、それを目安に屋根の葺き替え時期を検討する必要があります。ここでは代表的な屋根材、コロニアル、和瓦、トタン、成型ガリバリウムについてお話しします。

まず十数年以内に建てられた多くの住宅で使用されている屋根材であるコロニアルの葺き替え時期についてお話しします。コロニアルは耐久性に優れた軽量の屋根材で耐用年数は25年~30年です。和瓦は昔の和風建築に多用された屋根材で葺き替え時期の目安としては、なんと60年~100年です。ただし、自然環境で欠けたりすることも多いため、葺き替えを行わなくとも定期的な補修を要求されます。トタンは意外と時期が短く耐用年数は15年~20年です。成型ガルバリウムはリフォームで多用される金属屋根で30年前後と言われています。これらの目安は確かに重要ですが、板金部位や下地にも耐用年数があるのでそれらを見てもらうのも忘れてはいけません。

屋根の葺き替え時期を知る~屋根の外見変化~

屋根の葺き替え時期を知る~屋根の外見変化~

屋根の葺き替え時期の目安として屋根の外見変化があります。この変化を見ることで屋根の葺き替え時期、つまり屋根の葺き替え業者に相談する時期を知ることができます。ここでは代表的なスレート、和瓦、金属屋根、そしてトタンの目安についてお話しします。

まずスレートですが、薄い板状の屋根材のため反りかえり、ヒビ、白っぽくなるといった変化があった場合葺き替え時期とみるのが良いです。和瓦は苔が蒸したり、欠けやヒビ割れが葺き替え時期の目安と言えます。金属屋根は一部のめくれ、さび、腐食を見つけたら早めに相談する必要があります。そしてトタンは全体的に赤みを帯びてさびた時点で葺き替え時期です。このように屋根材によって外見変化が起こりますから、それを参考に葺き替え時期を知るのが良いです。

屋根の葺き替え時期までに用意しておきたい!葺き替えの費用目安

屋根の葺き替えは高いということは多くの方が何となく分かっていることです。しかし屋根の葺き替え時期までに具体的にどの程度の金額を用意しておけばいいかということは分からない場合がほとんどではないでしょうか。その屋根の葺き替えに関してどの程度の費用がかかるのか、その時期までにどの程度のお金を用意する必要があるのかについてお話しします。

目安として標準的な一戸建ての場合、金属屋根に葺き替えで約260万円、スレート屋根に葺き替えで約450万円が目安になります。確かに高額ですが、古い屋根の撤去や足場の設置、下地補修など様々な費用がかかるためどうしても高額になります。ただ、これ以外の屋根材を使えば100万円以下で済む場合もありますが、屋根材自体の耐用年数が短いため、近い時期に何かしらの対策(重ね葺きなど)を検討する必要に迫られます。

高額な出費を回避する!屋根の葺き替え時期を延長するには

屋根の葺き替え時期が来て、実際に屋根の葺き替えを行うと大変な出費となります。この屋根の葺き替え時期を少しでも延長することができれば高額な出費を先延ばしにしたり、回避することができます。その時期を変える方法についてお話していきます。

屋根の葺き替え時期を延長するというと塗装などが思い浮かびますが、一番は定期的なチェックやメンテナンスです。屋根は上から見る以外はほとんど見えないため、定期的なチェックを受けずに放置されることが多いです。そのため破損部分がそのままになってどんどん悪化していくことも珍しくありません。それが本来の屋根の耐用年数を短くしてしまうのです。その結果葺き替え時期が早く来てしまうということも多いと言われています。そのためそういったほころびがないか数年おきにでもチェックしてもらい、必要に応じて補修などのメンテナンスを受ければ屋根の寿命も延びるため、葺き替え時期を延長させることも十分可能です。

これがあったら屋根業者に相談!葺き替え時期の診断を受ける

これがあったら屋根業者に相談!葺き替え時期の診断を受け

屋根の葺き替え時期は外見的変化の他に家屋に起こる屋根が原因の異常によっても、その葺き替え時期を知ることができます。

天井に雨のシミができたという症状がまず屋根の葺き替え時期を知る症状です。屋根の機能がかなり低下しているからです。このほかに天井がカビっぽい、あるいはカビが生えてきたといったものも屋根の葺き替え時期を知る目安です。音でも屋根の葺き替え時期を知ることができます。風の強い日に屋根から変な音がするといった場合です。これらの症状全てが即屋根の葺き替え時期というわけではありませんが、確実に専門業者の相談を受けるレベルであるということは確かです。雨の翌日の湿っぽさを感じても屋根の機能低下のサインですから、早めに相談するのがおすすめです。また、築15年が経過したら症状がなくとも一度相談してみましょう。

屋根の葺き替え時期が来たら!優良業者の見分け方

このように外見や症状、築15年が経過したら屋根の葺き替え時期の場合が多いです。屋根の葺き替えは大掛かりな工事を行いますし、出費も多いので極力優良な業者に依頼するのが理想です。この屋根の葺き替え時期に依頼したい業者についてお話しします。

屋根の葺き替えを手掛ける優良業者を見分ける目安は、地元の業者であることや実績をすぐに写真などで提示できるというものが主な目安ですが、料金についての対応によって優良な屋根の葺き替え業者かどうかを判断することもできます。電話をかけた時に葺き替え時期の判断ができないのに、いきなり葺き替え前提の見積もりを提案してくる業者はあまり信用できません。葺き替え時期かどうかまずは見させてほしいという業者を選びます。そして火災保険の加入の有無を聞いてくる業者は優良であることが多いです。なぜなら、保険で修理できる可能性が出てくることがあるからです。手続きがやや煩雑になることもあり、業者が嫌がるかそもそも知らない業者もいることから、こういった質問をしてくる業者は葺き替え時期も含めて豊富な屋根の葺き替えの知識を持っていて、依頼者の利益を一番に考えている場合が多いです。

屋根の葺き替え時期の注意点

外見や症状から屋根の葺き替え時期が来たと感じ、屋根の葺き替え業者に調査の依頼を出すとき、あるいは出して施工を行う際にいくつか注意しておく必要があります。最後にこの注意点についてお話していきます。

屋根の葺き替え時期の注意点として、費用が増える可能性があるということ、施工中の雨漏りのリスクがあるということです。屋根の葺き替えは大規模なリフォームです。そのため、ただ屋根の葺き替えを行うだけでなく周辺の補修などを行う必要がある場合が少なくありません。なので、参考価格に加えて意外な要因で費用がかかる場合があります。そのため時期が来る前に少し多めの予算を確保しておくのがおすすめです。また屋根の葺き替えの施工時期も注意です。梅雨の時期と重なってしまうといくら応急的な厳重な雨漏り対策を行っても屋根をはがした無防備な家屋では雨漏りが起こる場合があります。なので、施工時期もなるべく天気の良い時期を選ぶのがおすすめです。この二点について最低限注意しておく必要があります。

まとめ

どんな堅牢な屋根であっても、いつかは屋根の葺き替え時期がやってきます。その屋根の葺き替え時期を知るには外見上の変化や湿気が増すなどの症状が挙げられます。また15年の時期が経過したら基本的に屋根の葺き替えを含めてメンテナンスを検討する必要があります。このようにして屋根の葺き替え時期を迎える必要がありますが、業者については地元の業者であったり実績のある業者というのもポイントですが、火災保険の利用ができないか模索してくれる屋根の葺き替え業者が信頼できるポイントの一つです。このように屋根の葺き替え時期を知って適切にリフォームすることが屋根の葺き替えの成功につながっていきます。

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