知っておくと安心!屋根の雨漏りが起こる原因と対策のポイント

2019年9月6日
リノベーション市場 屋根リフォーム情報
知っておくと安心!屋根の雨漏りが起こる原因と対策のポイント

気付いたら天井にシミができている…。屋根からの雨漏りなんてめったに起こらないと思っていても、知らないうちに劣化が進行している可能性があります。屋根の雨漏りが起こると慌ててしまいそうですが、冷静になって原因を知ることが重要です。それによって取るべき対策も変わってくるからです。そこで今回は、屋根の雨漏りが起こる原因と対処法についてご説明していきます。

屋根の雨漏りってどうして起こるの?

屋根の雨漏りが起こると、屋根自体が寿命を迎えているのだと思われがちですが原因はいくつも考えられます。もちろん、屋根自体にも寿命はありますし、直射日光を浴び続けるため劣化は避けられません。しかし、他の原因でも雨漏りが起こることもあると知っておくことが大切です。

まず、屋根には板金が取り付けられています。それも、様々な部分にいくつも取り付けられ屋根の補助的な役割を担っています。板金ですから経年とともに錆びていきます。錆びればやがて穴が開き、そこから雨が侵入する可能性は大いにあります。また、屋根本体や板金の下に敷かれているルーフィング(下葺き材)の劣化も雨漏りの原因となります。そして、あってはならないことですが、施工不良により雨漏りの原因が作り出されてしまうことも残念ながらあるのです。

屋根の経年劣化が原因の雨漏りは意外と少ない

つまり、屋根からの雨漏りは一概に屋根自体の劣化が原因とはいえないということです。リフォーム会社に相談すると、点検もそこそこに屋根の全面張り替えを勧められるケースがあります。しかし、本当に全面的なリフォームが必要なケースはそれほど多くありません。屋根材の劣化よりも、板金の劣化によって雨漏りが起こることのほうが多いのです。

いずれにしても、屋根から雨漏りする場合、それが屋根からなのか板金部分なのかによって、行うべきリフォームの内容も変わってきます。屋根の寿命が明らかにまだ先である場合は、屋根材の劣化ではなく板金部分をはじめ他の部分に原因があると考えるのが妥当でしょう。

板金の劣化による雨漏りが多い理由とは

板金の劣化による雨漏りが多い理由とは

では、なぜ板金の劣化による雨漏りが起こりやすいのでしょうか。それには二つの原因が考えられます。まずは、板金が「雨仕舞」という役割を担っていること。雨仕舞とは、雨が建物の中に入り込まないようにするための防水施工を示す言葉です。屋根の水が溜まりやすい部分に板金を施すため、板金が劣化するとダイレクトに雨漏りにつながってしまうのです。

二つ目は、屋根材と板金の寿命が同じではないということです。例えば日本瓦の寿命は60年にもなるといわれていますが、古い住宅でよく使われている板金は20年も経つと劣化するトタン製という場合も少なくありません。屋根材は瓦で耐久性は高くても、劣化しやすいトタン製の板金を使っていては、ただでさえ雨水が流れてくる部分に設置されているわけですから、劣化が進みやすくなるのもうなずけますね。

ルーフィング(下葺き材)の機能も重要

また、屋根材の下にはルーフィングと呼ばれる防水シートのような役割を持つものが敷かれています。ルーフィングがしっかりと機能していれば、たとえ屋根材や板金に穴が開いて雨漏りしたとしても、部屋の中に水が入ってくることは防いでくれるのです。

ところが、このルーフィングにも寿命があります。古い瓦屋根の昔ながらの住宅は、薄い木の板がルーフィングに使われていましたが、現在の一般的な住宅はアスファルトが主となる化学製品により作られています。耐用年数は一般的なもので20年ほどといわれており、高耐久のものでも30年ほどですので、築年数が経っている場合はルーフィングの劣化も雨漏りの原因に加えて考えた方がいいでしょう。

施工不良により雨漏りの原因が作られてしまうことも

上記でもお話しましたが、屋根の雨漏りは、板金部分の劣化が最も多い原因で、屋根材やルーフィングの耐用年数が近い場合はそれらの劣化も考えられます。そして、稀ではありますが施工不良による雨漏りも可能性としては考えておいた方がいいかもしれません。

特に板金部分の取り付けは難易度が高く、複雑な形状の屋根であるほど高度な技術が求められます。ところが、実際に板金を取り付ける職人さんは板金専門ではなく一般的な大工さんであることが多いです。それでも経験と実績の豊富なリフォーム会社であれば心配はいりませんが、専門技術がなくても施工ができてしまうため、施工不良ということが起こり得るのです。他にも、ルーフィング材の張り方や屋根の塗装の仕方などでミスが生じることによって雨漏りが起こるケースも考えられます。

雨漏りしにくい屋根にするためのポイント

雨漏りしにくい屋根にするためのポイント

一度雨漏りを経験して、リフォームする場合はもちろんのことですが、雨漏りは起こっていないけれど未然に防ぎたいという場合も、どうすれば雨漏りしにくい屋根になるのか知っておくことが大切です。雨漏りは屋根材もしくは板金、ルーフィングの劣化により起こるケースがほとんどですので、まずはそれらの素材の選び方を考慮することが大事です。耐久性の高い素材を組み合わせることで、長持ちする屋根になります。

そして早め早めに塗装することも耐久性を上げる効果があります。ルーフィングの張り替えは屋根をすべて剥がす必要がありますので、屋根全体の葺き替えを同時に行うことで無駄が生じません。

リフォームを機に屋根の耐久性を高めよう

屋根の耐久性を高めるためにはどうすればいいか考える際に、知っておきたいのが板金と屋根の素材を同一にするという方法もあること。つまり、屋根を板金と同じ金属製にするということです。瓦屋根など厚みのある屋根材を使用している場合は、屋根をすべて剥がしてから金属屋根を張ることになりますが、スレート屋根の場合は上からルーフィングと金属屋根を被せて張ることができます。これを金属カバー工法といい、外壁などでも行われます。

もともとある屋根を剥がさずに施工できるためコストを抑えることができるというメリットがありますが、施工するためには野地板の状態を良好に保てる環境であることなど、条件があるため注意が必要です。

屋根の雨漏りは気付きにくいため要注意

屋根の雨漏りが起こっても、突然天井から水がしたたり落ちてくるということはまずありません。というのも、屋根材や板金、ルーフィングシートの劣化はゆっくりと進むため、雨漏りもじわじわと進行するのです。急に生活できないほどのトラブルが起こるというのではなく、気付いたらシミができていたとか、クロスが剥がれかけているといったことがきっかけで発覚するケースがほとんどです。

足場がなければ見ることさえできない屋根の状態は、普段の生活でこまめに確認することはできませんよね。ですが、放置していると手遅れなほど劣化が進み大掛かりなリフォームが必要になってしまう可能性も大いにあります。定期的に業者に依頼し、塗装をしたり板金の状態をチェックしたりとメンテナンスを心がけることでちょっとした不具合ならすぐに改善させることができるでしょう。

まとめ

屋根の状態をもう何年もチェックしていないという人は、屋根からの雨漏りがいつ起きてもおかしくない状況かもしれません。雨漏りが起こってから行動するよりも、前もってメンテナンスすることで大切なお家を守ることができます。屋根はリフォームが必要な状況なのか自分で判断するのが難しい部分でもありますので、定期的に業者にチェックしてもらうことが大切です。

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