キッチンにいくつか種類があり、どのキッチンが良いか迷っている方が多いのではないでしょうか?
キッチンの種類によって、家事動線やリビングとの距離、見た目などが変わってきます!
今回はキッチンの種類、全8タイプを詳しくご紹介します✨
キッチンの種類は大きく2つ!
キッチンの種類は、大きく分けて2つあります。
・対面キッチン
・対面ではないキッチン
リビングと対面しているかしていないかによって、上記の2種類に分けられます。
キッチンの種類は細分化されますが、まずは対面キッチンと対面ではないキッチンの特徴を押さえましょう。
◆対面キッチン
対面キッチンは、リビングやダイニングに対面する間取りのキッチンです。
リビングとの距離が近いため、家族やゲストとコミュニケーションを取りやすく、リビングにあるテレビを見ながら調理もできます。
対面キッチンには、リビングと仕切りがないオープンキッチン、一部が仕切られているセミオープンキッチンの2種類があります。
コミュニケーションの取りやすさや機能性の面で、自分に合った対面キッチンを選びましょう✨
◆対面ではないキッチン
対面ではないキッチンとは、リビングやダイニングに面していないキッチンです。
壁に面している壁付けキッチンとリビングから離れた場所に設置する独立キッチンがあり、どちらも調理に専念できる環境を整えられます。
家族やゲストとコミュニケーションを取りたい方には不向きですが、調理に集中したい方にはぴったりのキッチンです✨
対面キッチンの種類
対面キッチンの主な種類は、次の通りです。
- I型キッチン
- L型キッチン
- U字キッチン(コの字キッチン)
- セパレートキッチン(Ⅱ型キッチン)
- アイランドキッチン
- ペニンシュラキッチン
6つのキッチンについて、メリット・デメリットを詳しく解説していきます。
I型キッチン
メリット
● 横一直線のコンパクトな動きで調理できる
● セミオープンキッチンの腰壁で手元を隠せる
● 視界が良くコミュニケーションを取りやすい
デメリット
● 複数人での調理には適さない
● 料理の匂いや煙などが広がりやすい
● サイズが大きいと横の動きが長くなる
I型キッチンは、シンクとコンロを横に配置したタイプです。
動線が一直線になるため、複数人で調理を行いたい場合には少し窮屈ですが、
そうでない場合はコンパクトな動きで調理作業に取り組めます。
L型キッチン
メリット
●シンクとコンロが分かれていて複数人で作業しやすい
● 三角形の動線で動きやすい
● 収納スペースを確保しやすい
デメリット
●スペースを広く確保しなければならない
● コーナー部分のデッドスペースの使い勝手があまり良くない
● コーナー部分の収納が使いにくい
L型キッチンは、シンクとコンロを離れた位置に設置し、Lの形をしたレイアウトです。
食材の加熱や洗い物などを別々のスペースで行えるため、複数人でも快適に作業できます。
ひとりで調理する場合も、三角形の動線で効率よく調理できるのがメリットです。
ただし、シンクとコンロの間にあるコーナー部分は、使い方に工夫が必要です。
うまく使えないとデッドスペースになるため、加熱前の食材を置いたり、収納をアレンジするなどして有効に活用しましょう。
U字キッチン(コの字キッチン)
メリット
●3つのスペースで作業を効率的に進められる
● 収納スペースを確保しやすい
● 分担して複数人でも作業できる
デメリット
●スペースを広く確保しなければならない
● コーナー部分のデッドスペースの使い勝手があまり良くない
● コーナー部分の収納が使いにくい
U字キッチンは、作業する方を囲むように3つの面で設計されたキッチンです。
一般的に、シンクやコンロ、カウンターがそれぞれ分かれているため、複数人でも分担して作業を進められます。
調理や収納に使えるスペースが多い分、設置するためのスペースを広く確保しなければいけません。
また、L型キッチンよりもコーナーが多く、有効活用するためには工夫が必要です。
セパレートキッチン(I型キッチン)
メリット
● シンクとコンロが独立し作業スペースを取りやすい
● 収納スペースを広く確保できる
● 複数人でも快適に料理できる
デメリット
●シンク側とコンロ側の移動を慎重に行う必要がある
● スペースを広く確保しなければならない
● 比較的費用が高額
セパレートキッチンは、2台のキッチン台を数字の「二」のように配置し、シンクとコンロを別々に設置したキッチンです。
作業スペースが平行に並んでいるため、コンパクトな動きで調理できます。
ただ、シンクからコンロまでフライパンや鍋などを移動する際は、食材やお湯をこぼさないように注意が必要です。
キッチン台が2台必要なので、費用が比較的高い点も覚えておきましょう。
アイランドキッチン
メリット
● 開放感がある
● 料理中にコミュニケーションを取りやすい
● スタイリッシュな空間を演出できる
デメリット
●スペースを広く確保しなければならない
● 料理の匂いや煙などが広がりやすい
● 収納スペースの確保が難しい
アイランドキッチンは、島のように壁から離れた場所に設置されたキッチンです。
視界を遮る壁が一切なく、開放的な雰囲気があります。
リビングやダイニングとの距離も近く、料理中にコミュニケーションを楽しめるのが魅力です。
また、キッチンの左右から出入りでき、立ち位置も確保しやすいため、複数人での調理にも向いています。
一方で、壁から離れているため、壁面収納は設置できません。収納スペースが限られるため、キッチン用品の収納には工夫が必要です。
ペニンシュラキッチン
メリット
● 開放感がある
●料理中にテレビや会話を楽しめる
● 壁面に接している部分を有効活用できる
デメリット
●スペースを広く確保しなければならない
● 料理の匂いや煙などが広がりやすい
● アイランドキッチンよりも回遊性が落ちる
ペニンシュラキッチンの「ペニンシュラ」には「半島」という意味があり、半島のようにキッチンの左右いずれかが壁と接しています。
オープンタイプであれば開放感を演出しやすく、バーカウンターのようにスタイリッシュな空間を実現可能です。
セミオープンタイプの場合は、リビングやダイニングへの視界を確保しつつ、手元を隠して料理に集中できます。
アイランドキッチンのように左右から出入りできないため、
回遊性や動きやすさは少々低めです。料理のスタイルに合わせて、ペニンシュラキッチンかアイランドキッチンを選ぶと良いでしょう。
対面ではないキッチンの種類
対面ではないキッチンの種類は、次の2つです。
- 独立キッチン
- 壁付けキッチン
それぞれの特徴を詳しく押さえていきましょう。
独立キッチン
メリット
● 料理に集中できる
● 料理の匂いや煙などが広がりにくい
● 収納スペースを確保しやすい
デメリット
●家族とのコミュニケーションが取りづらい
● リビングやダイニングを確認できない
● キッチン用のスペースを確保しなければならない
独立キッチンは、リビングやダイニングと離れた場所に設置するため、料理に専念できます。
空間が独立しているため、別の部屋に匂いや煙が広がりにくいのもメリットです。
また、ひとつの部屋としてキッチンスペースをつくることによって、十分な収納スペースを確保できます。
リビングとの距離が遠く、調理中に家族やゲストと会話をしたり、テレビを見るのには難しいでしょう。
調理中に子どもの様子を見たい方、来客との会話を楽しみたい方にはあまり向いていません。
壁掛けキッチン
メリット
●コンパクトに設置できる
● 壁面収納を確保できる
● 価格を抑えやすい
デメリット
●リビングやダイニングを確認しにくい
● 家族とのコミュニケーションを取りにくい
● 複数人での作業は窮屈
壁付けキッチンは壁に面しているため、調理に集中できます。
上部に吊戸棚、足元に棚を設置する場合が多く、充実した壁面収納によりキッチンをすっきりできるのがメリットです。
シンプルめなキッチンなので、費用は比較的安価に抑えられます。
ただ、リビングやダイニングの様子を確認しにくい点、複数人での作業は窮屈に感じられる点には注意が必要です。
あなたに合ったキッチンの種類を選ぶポイント
キッチンの種類は多く、見た目や機能性などに違いがあります。
そのため、快適に利用するためにはあなたに合ったキッチンを選ぶことが大切です。
ぴったりのキッチンを選ぶためには、5つのポイントに注目しましょう。
- 見た目・雰囲気
- スペースの広さ
- キッチンからの視界
- 使い勝手や目的
- 収納スペース
あなたがキッチンで大切にしたいポイントをイメージしながら、相性の良いキッチンの種類を考えてみましょう。
見た目・雰囲気で選ぶ
キッチンは存在感のあるスペースなので、見た目や雰囲気で選ぶのも良いでしょう。
おしゃれなキッチンを設置したいなら、開放感のあるアイランドキッチンやペニンシュラキッチンがおすすめです。
キッチンの種類はもちろんですが、色や素材にこだわると、よりおしゃれな印象になります。
リビングやダイニングの雰囲気と統一すると、キッチンが空間に馴染み、洗練された空間を演出しやすいです。
スペースの広さで選ぶ
ゆとりを持って作業したい方や複数人で快適に調理したい方は、料理する時の動きや人数などをイメージし、
必要なスペースを確保できるキッチンを選びましょう。
L型キッチンやU字キッチンはスペースが広く、複数人でも快適に移動や調理ができます。
キッチン台が分かれたセパレートキッチンも利便性が高く、それぞれのキッチン台で作業できるのがメリットです。
コンパクトなスペースでも十分な場合は、I型キッチンが向いています。
大きな動きは必要なく、最低限の移動で料理を楽しめるのが魅力です。
キッチンからの視界で選ぶ
小さな子どもがいたり、来客が多い家庭には、キッチンから様子を確認できるように、視界の確保が必要です。
対面キッチンは視界が広く、子どもの様子を見たり、ゲストとの会話を楽しみながら調理ができます。
中でも、アイランドキッチンやペニンシュラキッチンは開放感があり、リビングやダイニングとの距離が近いです。
料理を自分だけの時間として楽しみたい方には、壁付けキッチンや独立キッチンが向いているでしょう。
基本的に視界は限られますが、窓を設置すれば、光を取り入れながら外の景色が見えるキッチンを実現できます。
使い勝手や目的で選ぶ
「ひとりで集中して料理したい」「家族と一緒に料理したい」など目的に合わせて種類を選ぶと、使い勝手の良いキッチンを実現しやすくなります。
たとえば、ひとりで料理に専念したいなら壁付けキッチンや独立キッチンがおすすめです。
家族やゲストと複数人で料理をする機会が多いなら、U字キッチンやセパレートキッチンが向いています。
収納スペースで選ぶ
調理器具や調味料、食器などを多く使用する方は、収納スペースの多さでキッチンの種類を選びましょう。
収納に優れているのは、壁面を有効に使える壁付けキッチン、キッチン用のスペースを確保できる独立キッチンです。
他のキッチンを選ぶ際も、棚の広さや引き出しの数など、収納したいものに合ったスペースがあるか確認しましょう。
キッチンの種類をリフォーム・リノベーションで変更する際の注意点
すでに使用しているキッチンを別の種類に変えたい場合は、リフォームやリノベーションが必要です。
キッチンのリフォームやリノベーションを検討する際は、次の3点に注意しましょう。
- 種類に合ったスペースを確保できるか確認する
- フロア移動や向き変更など必要な工事を想定する
- 配管によっては希望するキッチンを設置できない
スペースや配管などを確認した上で、リフォーム・リノベーションが可能かを調べる必要があります。
種類に合ったスペースを確保できるか確認する
キッチンの種類によって設置に必要なスペースが異なるため、あらかじめスペースを確認する必要があります。
アイランドキッチンやペニンシュラキッチンは壁から距離を取る分、広いスペースが必要です。
2台のキッチン台を設置するセパレートキッチンも、スペースを広く確保しなければいけません。
スペースが限られている場合は、I型キッチンや壁付けキッチンが適しています。
無理に希望するキッチンを設置しようとすると、リビングやダイニングを圧迫する恐れがあるため、
他の空間とのバランスも考えてスペースを確保しましょう。
フロア移動や向きの変更など必要な工事を想定する
現在使用しているキッチンを活用する場合は、フロアの移動や向きの変更など工事が発生します。
配管や内装などの変更が必要になり、工数が増えるほど費用が高額になる点に注意が必要です。
キッチンのリフォームやリノベーションをする際は見積もりを取り、費用の内訳を細かく確認しましょう。
必要な工事を把握し、予算に収まるキッチンの種類を選ぶのがポイントです。
配管によっては希望するキッチンを設置できない
キッチンを変更する際は、配管や配線なども考慮する必要があり、場合によっては設置できません。
配管の延長や移動ができない場合はキッチンの変更が難しいため、あらかじめ希望するキッチンを設置できるかを確認しましょう。
実現できるキッチンの種類を確認してから計画を立てると、リフォームやリノベーションをスムーズに進められます。
キッチンは対面キッチンと非対面キッチンに分けられ、それぞれ複数のタイプがあります。
対面キッチンはリビングやダイニングとの距離が近いため、会話を楽しみながら調理が可能です。
開放感のあるアイランドキッチンやペニンシュラキッチンは、スタイリッシュな雰囲気を演出できます。
非対面キッチンは視界が狭いものの、料理に集中できるスペースを確保できるのが魅力です。
それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、あなたのキッチンの使い方やスタイルに合った種類を選びましょう。
キッチンのリフォームやリノベーションの場合は、スペースや配管などの確認が必要です。
まず、設置したいキッチンを叶えられるか確認し、リフォームやリノベーションを検討しましょう。