「窓を閉めても冬は寒い」「暖房がすぐ効かなくなる」そんな悩みはありませんか?
本来は冬に暖かく夏に涼しい家が理想ですが、
実際には寒さや暑さに不満を抱える方も多いもの。特に浴室やトイレ、玄関の冷えは深刻です。
この記事では、寒さ対策やヒートショック予防に効果的な断熱リフォームを、費用や工期とともに解説します。
家が寒い原因はなにか?
家の中が寒い、暖房が効きにくい原因は、すき間風や断熱不足にあります。
冷たい空気が入り込んだりしてせっかくの暖気が逃げてしまうのです💦
そこで「気密性」と「断熱性」を高めることで、冬は暖かく夏は涼しい、快適な住まいが叶います。
ヒートショックの危険性も⚠
家の寒さは「快適さ」を損なうだけでなく、ヒートショックという健康リスクにもつながります。
ヒートショックとは、寒暖差で血圧が急に変動し、失神や脳梗塞、心筋梗塞を引き起こす現象です。
特に脱衣所から浴室に移動する時が危険で、血圧の急上昇や低下が事故につながることもあります。
高齢者や持病のある方はリスクが高いため、十分な対策が大切です。
【場所別】寒さ対策リフォームの費用相場・工期
高気密・高断熱で快適な住宅にするには、気密性・断熱性を下げている箇所をリフォームする必要があります。
ここからリフォーム箇所ごとの工事の内容や費用相場、工期についてご紹介します。
壁・屋根の断熱リフォーム費用と工期
壁や屋根の断熱性や気密性が低いと、家全体が冷えやすく、暖房の効きも悪くなってしまいます。
特に古い住宅では断熱材が足りないこともあるので、専門家に見てもらうのがおすすめです。
断熱リフォームには、室内側に断熱材を入れる方法や、外側から断熱材や断熱塗料を施工する方法があります。
工事方法や広さによって費用は変わりますが、一戸建て全体の壁をリフォームすると300〜500万円ほどかかるケースもあります。
広さによって総額は異なるため、以下の㎡単価を参考にしてください。
天井裏の断熱リフォームも有効な手段です。
敷き込み方法と吹き込み方法がありますが、どちらの場合も施工にかかる期間は1週間未満と短いです。
しかし天井裏にスペースがなく、天井を外す必要がある場合にはリフォーム費用が20万円ほど高くなることがあるのでご注意ください。
床下の断熱リフォーム費用と工期
家の床下からは、意外と多くのすき間風が入り込むといわれています。
暖かい空気は上に、冷たい空気は下にたまるため、どうしても床が冷えやすくなるのです。
断熱が不十分だと、暖房を入れても足元だけが冷える「床冷え」が起こりやすくなります。
対策として効果的なのが、床下の断熱リフォームです。方法は大きく分けて、床を張り替えずに断熱材を入れる簡易的な工事と、床材を張り替えて行う方法の2つ。
床の張り替えを行わなければ、床下から断熱材を入れるだけなので、比較的簡単な工事で済みます。
もしフローリングの劣化が目立つようなら、張り替えリフォームと一緒に行うのがおすすめです。
その際は数日程度の工期を見ておくと安心。床材を新しくするなら、床暖房の設置もあわせて検討すると、より快適に過ごせます。
窓サッシの交換・内窓リフォーム費用と工期
窓は家の気密性・断熱性を大きく下げる原因となっています。
空気が窓から出入りしているため、内窓の設置や窓サッシの性能を上げる対策がおすすめです。
リフォームをする際は、内窓を設置して二重窓にするか、樹脂サッシへの交換やガラスをペアガラスに変更するという方法があります。
窓自体を交換するものと、現在の窓の上からサッシを被せるカバー工法があり
どの方法を選択するか、採用する窓のグレードはどうするかによって、費用や工期も変わります。
窓の断熱性を改善することによって、結露の発生も解決するので、窓まわりの結露でお悩みの方にはおすすめのリフォーム方法です。
玄関ドア交換リフォームの費用と工期
玄関も開口部なので、寒さ対策が必要な場所です。
隙間風対策やドアを断熱性の高いものに交換するリフォームが効果的です。
既存のドア枠の上から新たなドア枠をかぶせる「カバー工法」で設置が可能なので、ほとんどの場合1日で工事が終わります。
ただ、ドアのサイズや形が特殊な場合は、カバー工法では対応できないため、高額になる可能性もあります。
風呂・浴室の寒さ対策リフォーム費用と工期
脱衣所・浴室は温度差が大きくヒートショックが起きやすい場所です。
そのため、なるべく症状が起きないような環境にする必要があります。
暖房の設置や、在来工法からユニットバスへのリフォームなどがあります。
脱衣所を温めるには、市販の暖房器具や壁掛けのできる暖房の設置といった方法があり、かかる費用は数千円〜8万円程度です。
浴室乾燥暖房機を設置することで、浴室内を暖かくすることができます。
機器には、電気式やガス式のもの、設置方法も壁掛けや埋め込みタイプがありますが、手軽に設置でき、費用も安いのは、電気式の壁掛け型です。
ユニットバスに交換する場合はクッション性があり、乾きやすく冷たくないタイプの床材が多いので、そういったものを選ぶと良いでしょう。
トイレの寒さ対策リフォーム費用と工期
断熱対策を行っていないトイレは便座に座るとヒヤッとして寒いです。
トイレの寒さ対策は、脱衣所や浴室と同様に、市販の暖房設置や、窓があれば窓の断熱化、また暖房便座への変更があげられます。
便座だけの交換であれば、費用も時間もかからないので、おすすめです。
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