断熱リフォームで補助金がもらえる?条件や内容をチェック

2019年8月30日
リノベーション市場 リフォームの基礎知識
断熱リフォームで補助金がもらえる?条件や内容をチェック

水回りのリフォーム内装・床のリフォームを行う際に、バリアフリーや省エネなどが目的の場合は補助金を受給できる可能性があることは割と知られるようになりました。今回は、省エネ改修の中でも断熱を目的としたリフォームを行う場合に、どのような補助金制度を利用できるのかということについて解説していきます。2019年度に断熱リフォームを行う予定のある人も未定の人も、ぜひ参考にして下さい。

断熱リフォームってどういうもの?

断熱リフォームの補助金制度は、正式名称を「高性能建材による住宅の断熱リフォーム支援事業」といいます。高性能な断熱材や窓などを用いて住宅に断熱改修をする場合、一定の要件を満たせば国から補助金が受けられるというものです。

それに加え、「次世代省エネ建材支援事業」という制度もあります。こちらは断熱に限らず省エネを目的とした建材を用いるリフォームが該当しますが、断熱リフォームも含まれていますので、これら二つの制度を合わせて断熱リフォームの補助金制度として押さえておきましょう。いずれも補助の対象となる製品やリフォーム内容が決まっていますので、お得にリフォームするためにも事前にチェックしておくことをおすすめします。

補助金を受け取れる条件とは

補助金を受けることができる(申請することができる)対象者は、基本的にその住宅の所有者となります。一戸建てや集合住宅の個人所有部分に関しては所有者(所有予定者)となり、集合住宅をまるごとリフォームするような大掛かりな断熱リフォームの場合は管理組合の代表者が申請・受給します。また、次世代省エネ建材支援事業に関しては、賃貸住宅の所有者も対象となります。

さらに注意しておきたいのは、断熱リフォームには事前審査があるという点です。審査を通過し交付決定通知を受けていない段階では対象外となってしまいます。通知を受けてからも、断熱リフォームはただ行えばいいというのではなく、定められた条件のもと指定された製品を使用し省エネ性能を確保しなければなりません。

補助金の対象となる断熱リフォーム内容

補助金の対象となる断熱リフォーム内容

断熱リフォームの具体的な内容は、「高性能建材」を使用した断熱材・ガラス・窓のリフォームです。これまでは窓のみのリフォームでは補助金は受けられませんでしたが、2019年度より窓のみでも補助対象になりました。また、戸建て住宅の場合は「高性能設備」(家庭用蓄電システム・家庭用蓄熱設備)も対象となります。

ただし、高性能設備に関しては断熱リフォームと同時に設置・リフォームする必要があり単体では対象外となってしまうため注意が必要です。さらに断熱リフォームにより15%以上の省エネ効果が見込まれることも条件となります。こちらは、断熱リフォーム部分の床面積の割合をもとに、早見表で確認し判定される仕組みになっています。

断熱材の製品が指定されているため要注意

指定された製品を使用する必要があるとお伝えしましたが、断熱リフォームで補助対象となる製品に関しては、SII(一般社団法人 ・環境共創イニシアチブ)が定めています。SIIが定めている用件を満たし登録されているものから選ぶようにしましょう。登録されている製品は、SIIのホームページから確認することができます。

せっかく用件を満たしたリフォーム内容でも使用製品の選び方を間違えると補助金を受けられなくなってしまいますので、事前にチェックしておくことが大切です。ちなみに製品には指定がありますが、リフォーム業者に関しては特に指定されていません。SIIのホームページから製品をチェックしても、どれを選べばいいのかよくわからないという人は、信頼できるリフォーム会社に相談しながら選ぶようにすると安心ですね。

補助金の申請には期限がある

補助金の注意点として「締め切り」が存在するということも覚えておきましょう。期日以内に申請するのは当然ですが、補助金申請の場合、単純な期限という意味だけでなく、いわば早い者勝ちという面があるのです。申請が受領されると、専門家による審査委員会により到着順に審査が行われ給付が決定されます。補助金はその年度の予算から捻出されるものであり、予算に達した時点で受付終了となることがほとんどです。

断熱リフォームに関しても、公募期間内であっても予算に達した日の前日で公募を終了すると定められています。そのため、終了日以降に申請しても受付してもらえません。いつ終了するかということは、その年度によって違いますのでホームページなどをこまめにチェックし早めに申請するようにしましょう。

手続きの流れをチェックしておこう

手続きの流れをチェックしておこう

断熱リフォームの補助金に関しては、手続き(申請)がややこしいため大まかな流れを押さえておくと慌てずに済みます。SIIにより公募情報が公表されたら、交付申請書と添付書類の準備をします。書類に不備がなければ交付申請書が受理され、審査にかけられます。審査の結果交付が決定されたら、交付決定通知書が発行されます。ここまで来て初めてリフォーム会社と契約し、着工してもらうことができます。

工事が完了したら、完了実績報告書と添付書類を作成し提出します。その内容が審査され、必要であれば現地調査も行われます。その後補助金の交付額が決まり交付額決定通知書が発行され、補助金が入金されます。特に必要書類が対象者によって異なるなど複雑なため、SIIの公募情報をしっかりと確認する必要があります。

断熱リフォームを検討するなら補助金も考えて

申請の手続きが複雑で大変…という印象を持つ人も多いかもしれませんが、それでも最大120万円もの補助を受けられる制度です。見逃さない手はありません。断熱リフォームをしたくても資材が高いから諦めようかな…と思ったら、補助金をどのくらい受けられるか考えてみましょう。

安い資材に格下げするよりも、SIIで指定された製品を使用して条件を満たせるよう考慮してリフォームを行えば、結果的にお得で効果的なリフォームを行える可能性があるのです。これから断熱リフォームを行うことを考えているなら、ぜひ補助金についても頭に入れしっかりと活用していきましょう。

省エネで快適な暮らしのためにも断熱リフォームを

断熱リフォームって何?本当に必要なの?と思う人や、これまで断熱に関心もなかったという人も少なくないのではないでしょうか。リフォームにはお金がかかりますが、一時的なものです。リフォームによって断熱性を高めることに成功すれば、夏は涼しく冬は暖かい家で快適に暮らすことができます。エアコンや暖房などにかかる電気代・ガス代もかなり節約できることが見込まれますよ。

そうすれば長い目で見て出費を抑えることができますし、省エネにもつながりますので環境にも優しい暮らしを実現できます。補助金制度を賢く活用しながら、お得にエコライフを手に入れるためにも断熱リフォームを検討してみてはいかがでしょう。

まとめ

補助金制度は自分で調べなければなかなか教えてもらうことができません。リフォームによって利用できる制度が異なり条件や手続きの仕方なども変わってきますので複雑ですが、リフォームには補助金を受けられる可能性があることだけでも覚えておきましょう。年度によっても内容は異なりますので、これから断熱リフォームを予定している人はこまめにSIIのホームページをチェックしてみて下さいね。

株式会社蔵前|横浜・川崎市のリフォーム実績1万件!業界最安値にも挑戦中!

横浜・川崎市密着のリノベーション市場では、マンションリフォームの補助金のご相談も承っております。是非、お気軽のご相談下さいませ。経験豊富なスタッフが丁寧にご対応致します。

リフォームのお問い合わせ

関連記事