効果的な窓断熱方法☆

2024年2月5日

快適な暮らしを実現するには、室内の暖房をどうするかが大きな課題のひとつです。そのために、エアコンやストーブなどを使うことが少なくないでしょう。しかし、せっかく暖房をしても部屋が暖まりにくいこともあります。また、その原因が窓にある可能性も否定できません。ここでは、夏場の暑さ対策も含め、窓の断熱の重要性について解説していきます。

 

窓の断熱の重要性

まず、熱の性質について知ることが大切です。

熱は温度を一定に保つために、温度の高い場所から低い場所へと移動していく性質を持っています。このような理由から、部屋を暖めるためには適度な暖房をするだけでなく、暖まった空気を逃さないように注意する必要があります。

そうしないと、暖房の設定温度を上げることにもなり、電気代の無駄使いにもつながります。部屋が暖まりにくい場合には、その原因を探りましょう。建物に隙間があれば、熱気が逃げるのは当然ですが、窓が原因になっていることもあります。窓から熱が逃げやすいのは、壁との構造の違いです。

何層にもなる壁は、通常断熱材が使用されていますが、窓はガラス1枚だけで壁よりも薄いです。そのため、1枚ガラスの窓で室温調整をするのは極めて困難です。また、窓は外気と直接触れるため、建物の室温に与える影響は大きいです。

 

窓から受ける室内への影響は、冬場だけではありません。夏場のエアコンが冷えにくいのは、エアコンで冷やした冷気が窓で暖められるからです。冬は、52%もの熱が逃げ出し、夏は74%もの熱が入り込むというデータもあります。

逃がした熱を補い、入り込んだ余分な熱による温度上昇を下げるために冷暖房の温度調整をした結果が、エアコンの電気代に反映されることになります。

このような電気の消費量を見直すためにも、窓の断熱が重要なのです。

 

窓際の温度差によっておこるトラブル

1枚ガラスの窓際は、室内外の温度差に反応するために、熱が逃げる以外のトラブルも生じてきます。ここでは、窓際の温度差による代表的なトラブルについて紹介していきます。

▼結露

冷暖房の使用によって、室内外の温度差が大きくなると結露ができやすくなります。結露はカビなどの原因にもなりやすいです。

▼熱割れ

窓ガラスの温度は、ガラスの中央に位置する部分は温度が高く、サッシに近い部分は温度が低くなっています。窓ガラスに温度差が生じるのは、サッシに近い部分のガラスはサッシに熱を奪われてしまうからです。

ガラスは、熱くなると膨張を起こします。そして、膨張しようと働く力とそのままで留まる力との差が強くなった結果、ガラスが割れてしまうのです。

建物内外の温度差によって結露や熱割れが生じる可能性が高まりますが、窓断熱をすることでそれらを回避することにも役立ちます。

 

リフォームによる窓断熱方法

窓から出入りする、外気を完全にシャットアウトしたいのならリフォームによる断熱をおすすめします。

窓のリフォームには時間やコストは掛かりますが、リフォーム後長持ちする点は大きなメリットです。また、景観を損なうことなく窓断熱対策ができることも利点の一つです。

リフォームによる窓断熱には、次のような方法があります。

◎熱線反射ガラスや熱線吸収ガラスに交換する

可視光線を跳ね返す「熱線反射ガラス」、太陽の光や熱線を吸収して室温を快適にする「熱線吸収ガラス」があります。それぞれ異なる方法で断熱効果が期待されます。

これらのガラスには色が付いているため、外から室内が見えにくいメリットにも注目です。

◎二重窓にする

既存の窓の内側(室内側)に新たな窓を設置する方法です。
窓枠にはサッシを増やす必要があり、二つの窓の間に空気層が生まれます。
こちらは断熱だけでなく防音をしたい人にもおすすめです。リビングや寝室などの窓を断熱したいときに検討するとよいでしょう。

なお、内窓のガラスには断熱ガラスなどを選ぶことで、より一層の断熱効果が期待されます。

 

いかがでしたでしょうか。
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